金融行政を担う機関
2000年以降、かつて大蔵省が管轄していた行政部門はさまざまな機関に分割して引き継がれました。その中でも、金融行政の大半を担っているのが金融庁で、金融の機能を他と分離させることで権力の集中を防ぎ、癒着や汚職といった腐敗の影響から公平性を守っています。また、財務省や内閣府といった他の機関との間との連携も行われ、金融危機や不良債権といった諸問題に対して協同で取り組んでいます。
破たんのパンデミックを防げ
業績の思わしくない金融機関に対して、金融庁は業務改善命令や業務停止命令、公的資金による支援を行います。それでもなお破たんに至った場合、状況に応じて債務の清算や他の機関への事業譲渡、最悪のケースでは国有化による処置が行われます。これは破たんの影響が他の機関に波及し、更なる悪影響を生み出すことを防ぐためです。