なるほどそうか!初めてわかる金融の仕組み
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金融行政とは

金融は経済において大きな役割を果たしていますが、その前提条件としてシステムが安定して機能していなければならないため、金融行政と呼ばれる政府の介入が度々行われています。具体的には金融機関の経営上の判断の確認や、経営難の金融機関への改善や廃業を命ずるなどといった内容で、金融機関が安定して機能する事が第一に考えられています。しかしながら、近年では競争原理により優秀な金融機関のみを残そうとする考えに変わりつつあります。

バブルが変えた方向性

1980年代から1990年代前半にかけて日本を覆っていたバブル現象。それを助長させたのが、戦前から続いていた護送船団方式と呼ばれる金融行政の仕組みです。金融機関が揃って不動産投資に注力した結果、価格の暴落に耐えきれず破たんする機関が相次ぎ、後の金融行政の方向転換に繋がったと言われています。